企業研究の手法について

当サイトでは有価証券報告書プレスリリースなど企業が発行する確度の高い情報を使用して企業分析を行います。

特に、売上高と営業利益に着目した分析を行う理由について簡単に述べさせていただきます!

逆に言えば、口コミなどの不確かな情報(その口コミを書いたのは本当に〇〇社の社員でしょうか?)は取り扱わないため、社内の雰囲気などの情報が欲しい場合はOB・OG訪問や口コミサイトを利用することをおすすめします!
*矛盾しますが口コミもとても大切だと思います。私もめっちゃ気にします(笑)
スポンサーリンク

売上高と営業利益を分析する理由

他のサイトの売上高分析は無意味!

【企業研究 テンプレ】などで検索すると、直近一年の売上高をメモする欄があるテンプレートがでてきますが、売上高は一年分だけみてもほとんど無意味です。

もしかしたら皆さんの中にも直近一年分の売上高をメモしている方もいるかもしれませんが、決してあなたは悪くありません!

以下で売上高の分析方法を学びましょう!

大事なのは大きさではなく伸びと質!

皆さんは売上高の大きい会社と売上高の小さい会社、どちらに就職・転職したいでしょうか?

『当たり前だろ、大きい売上高の会社だ!』と思ったあなたは要注意です!

ひとつの答えとして、私なら売上高が成長している会社で、かつ、質の高い売上高をあげている会社に就職したいと考えます。

伸びとは?

例えば、売上高10億円のA社と売上高5億円のB社があったとします。この2社に興味をもったあなたは各社の5年間の売上高推移を調べると、A社が15億→13億→12億→11億→10億と減少傾向にあったのに対して、B社が2億→3億→4億→4.5億→5億と伸びていたとします。これでもA社の方が優れた就職・転職先といえるでしょうか?

つまり、売上高は単年でみるのではなく、推移(伸び)をみるのが正しい分析方法といえます!

この理由のひとつとして、皆さんはその就職先に平均して10年以上お世話になることが挙げられます。

今は見栄えがよくても就職して10年間売り上げが縮小していくような企業よりは、売上が伸びていく会社に就職した方が賢い選択ではないでしょうか?

質とは?

先程例示したA社とB社について、売上高はそれぞれ10億と5億でしたが、営業利益は4億と3億だったとします。

10億売って4億稼ぐA社と5億売って3億稼ぐB社ではどちらの売り上げが質が高いでしょうか?

私なら質の高い売上をあげた(さらに伸びが期待できる)B社を就職・転職先として考えます。

スタートアップなどの若い企業の場合は開発費が先行するので必ずしも営業利益がでていないのが悪いとは言えません!ただ、ある程度成熟した業界である化学分野で営業利益が低いのは要注意といえます!

有価証券報告書ってなに?

有価証券報告書は簡単に言ってしまえば、対象年度における企業の成績表です!

すべての上場企業が提出することを法律で定めらており、この有価証券報告書はまさに企業情報の宝庫なんです!

例えば、社員の『平均年収』や『平均年齢』など皆さんが気になる情報も記載されています!

また、『事業のリスク』や『ビジネスモデル(どうやって儲けているか)』、『来年度の業績予想』まで書かれているため、本命の就職・転職先の有価証券報告書はチェックして損はないと思います。

気になる方は、【企業名 IR情報】と調べてみましょう!

プレスリリースってなに?

プレスリリースは有価証券報告書と違い、法律で提出を定められたものではなく、企業がアピールしたい事象を世間へと発表する手段のひとつです!

品質偽装や不正取引など、もちろんネガティブな理由でプレスリリースを出す場合もありますが、基本的に企業のだすプレスリリースは世間に対するポジティブなアピールです!

つまり、【企業として世間に褒めて欲しい、注目して欲しいところ】≒【企業が今後ちからをいれて進めていきたい事業】なので、就職・転職先のプレスリリースはチェックした方がよいと思います。

プレスリリースをチェックして企業の動向を把握しましょう!

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました!

実際に上記の手法で化学企業を分析していますので、勉強がてら企業分析の記事も読んでいただけたら幸いです。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました